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四方山話 5
昔、中国に弓の名人がいました。ある日狩りにでかけると、草原のかなたに一匹の獅子が寝ているのを発見しました。これはしめたと矢をつがえ、渾身の力で矢をはなつと、矢はまっすぐ獅子の方に飛んで行き、見事に命中しました。しかし、近寄ってみると、獅子だと思ったのは、獅子の形をした岩であったのです。その岩に突き刺さる矢を見て、「いくら私が弓の名人だといっても、あのように離れたところから放った矢がこんな硬い岩にささるはずがない」と疑念を抱いたのです。
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堤防の上を歩いていてふと下を見ると、川で溺れている人がいるとします。その人を救おうと思えばどうすればよいのでしょうか。堤防の上から溺れている人に、手をもっと動かせ、足をバタバタしてみろと声をかけても助けることはできません。なぜなら手を動かせない、足を動かせないから溺れていているのです。助けようと思うなら、堤防から降りて行き、川に飛び込んでその人のそばに行かなければ助けることはできないでしょう。
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密封された水槽の中に水と水草、そして小エビをいれ、日光を適度に当てておきます。このような閉鎖空間で生物が生き延びるのは難しいように思えますが、結構うまくいくのです。エビは、水草を食べ、炭酸ガスを出し、糞を排泄します。それらを養分として水草は吸収しつつ、水の汚れを浄化し、酸素を供給し成長します。このようにして、外部から遮断された閉鎖空間のなかで、水草、エビは生存し続けるのです。
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以前、ある会で工場の見学に行ったことがあります。名前を言えば誰もが知る大きな会社の工場で、広大な敷地には近代的な建物がずらりと並んでいました。とても大きな敷地なので移動はバスになりました。
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