十輪寺ブログ
4.112022
仏生会
お釈迦さまのお誕生をお祝いする仏生会(ぶっしょうえ)を執り行いました。お釈迦さまは今から約2500年前、インドの小さな村、ルンビニーの花園で御生誕されました。ご生誕の際、天の神々が喜び、歓喜の涙を流しました。そして、その神々の涙が甘露の雨となり地上に降りそそぎ、多くの人々を喜ばしたといわれています。
仏生会では、花御堂(はなみどう)をおまつりします。花御堂はその言葉の通り、色とりどりの花で飾られた小さなお堂です。お堂の中には甘茶の入った盆皿が置かれており、その中に、お釈迦さまのお像をおまつりします。
法要の最中、参詣者は一人一人花御堂のお釈迦さまに柄杓で甘茶をおかけします。花御堂はお釈迦さまがお生まれになった花園、甘茶は神々の甘露の涙を表しています。小さな花御堂ですが、2500年間のお釈迦さま誕生の壮大なドラマを再現しているのです。仏生会は、お釈迦さまが花園でお生まれになられたことから、「花まつり」ともよばれています。
法要当日、初夏を思わせるようなお天気となり、少し暑さを感じるぐらいでしたが、まだ桜の花が残る境内にてゆったりと、穏やかに法要を勤めさせていただきました。
今回も御詠歌講の皆さまにより、御詠歌2曲奉納いただきました。
・「花まつり和讃」
・「相互供養和讃」
仏生会にお越しになった皆さまに、お菓子とお団子のお接待をさせていただきました。お団子は、五條市の和菓子屋、金時堂さん(奈良県五條市須恵2-6-11)の三色団子です。優しい甘さのとってもおいしいお団子です。