十輪寺境内案内


本 堂

本堂には御本尊地蔵菩薩がおまつりされています。毎年1月、初地蔵の頃御本尊のご開帳が行われます。
また、本堂は昭和20年ごろには地元の子どもたちが利用する託児所(野原保育所)としても使われていました。現在、社会福祉法人智辯会が運営するちべん保育園のはじまりの場所でもあります。
ちべん保育園と十輪寺


天啓の地

昭和9年4月17日、辯天宗宗祖智辯尊女が辯才天女尊より天啓をいただかれた場所です。毎年4月17日に記念法要が執り行われます。


庫 裡

庫裡は住職の住居です。代々の住職が居住してきました。


大師井戸
弘法大師は奈良の地にて500もの井戸をお加持されたと伝えられています。その一番目は十輪寺の井戸であったとのこと。かつて生活用水を得るための貴重な井戸でしたが、今では使われていません。しかし、深さ11mの井戸には水深約5mの水が今も湧き出ています。
お大師さまの井戸


無縁仏

壇塔場(墓所)の中、無縁仏が集められてまつられています。とても古い無縁仏です。これはかつて智辯尊女が十輪寺にお住まいの頃、掘り当てられ供養された無縁仏です。
無縁仏

教 堂

山門を入ると左側に教堂があります。この教堂はかつて智辯尊女の御神示を受ける人たちの待合所でした。数多くの人たちがこの教堂で救いをもとめてお待ちになられていたのです。


釣鐘堂

山門のすぐ近くに釣鐘堂があります。延宝7年(1679年)に岡松四郎兵衛直勝により母の菩提をを供養するために奉納されました。雨乞いの鐘としても有名で、日照りが続くとこの梵鐘を川原にもって行き、僧侶が雨乞い祈願をしました。太平洋戦争中に各寺院の梵鐘が供出されましたが、地元の強い要望により供出を免れました。毎年、一年の初め、元旦の午前零時よりよき年になることを願う参詣者により鐘が衝かれます。参詣者には「開運鐘餅」と干支のタオルが配られます。十輪寺の一年は釣鐘堂の鐘の音により始まります。
十輪寺梵鐘 ~雨乞いの鐘~


元辯天

智辯尊女に天啓をおあたえになられた辯才天女尊の像はこの小さなお堂で長い年月の間、人知れず秘かにおまつりされていました。現在、辯才天女尊は辯天宗の御本尊として総本山如意寺でおまつりされており、元辯天では辯才天女尊の御分身がおまつりされています。


葉 桜

桜の花はピンク色が一般的ですが、この桜は緑の花を咲かせます。葉っぱのような色ということで葉桜と呼ばれていますが、その姿は高貴な衣のようだということで御衣黄桜(ぎょいこうざくら)とも呼ばれています。緑色の花は徐々に黄色くなっていき最後はピンク色になっていきます。毎年見る者を楽しませてくれる不思議な桜です。


楠の木

壇塔婆の入口近くに大きな楠の木が植えられています。この木は辯天宗第一世管長大森智祥猊下が幼少の頃、自らお植えになられたものです。大きな楠の木を智祥猊下はとても木に入れられていたようです。
十輪寺の楠

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